こんにちは。おでかけわんこ部編集長のけいです。
この度おでかけわんこ部では【第二回】スターフライヤー機内ペット同伴検証フライト(羽田発)に同行し1泊2日で独占密着取材をしてきました。
なんと国内定期便で初めての「愛犬と一緒に機内に同伴できる」サービスが始まる予定なんです!
貨物室じゃないの!?一緒に乗れるのは嬉しいね
今回の記事では「実際の空港での手続きの流れや機内の様子は?」「気になる今後のサービス開始予定は?」を詳しくお伝えします。
スターフライヤーの担当者さんへの取材では来春スタート予定のペット同伴サービス(仮称)への想いにも触れ「愛犬とのおでかけの未来が変わるかもしれない」とワクワクしました。
そして密着させていただいたモニターわんこは豆柴のきなこちゃん!きなこちゃん初めての飛行機、そして念願の九州初上陸の1泊2日の大冒険の様子もたっぷりご紹介します。
密着取材詳細:同行した便:12/5(日) SFJ85 便(羽田 17:05 発 北九州 18:55 着)・12/6(月) SFJ82 便(北九州 13:50 発 羽田 15:20 着)/ 取材・インタビュー:株式会社スターフライヤー経営企画本部マネジャー岸上さん・アシスタントマネージャー呉さん / モニター搭乗わんちゃん:きなこちゃん(@kinakoooo_0816)
【2022年1月26日追記】
2022年1月26日、スターフライヤーが正式に機内ペット同伴フライト「FLY WITH PET!」のサービスを開始するとのリリースを出しました。3月27日(日)〜ご搭乗分より、羽田(東京)⇔北九州線の便で1区間あたりペット利用料金は50,000円とのことです。詳しくはこちら
【第二回】スターフライヤー機内ペット同伴サービス(仮称)の検証フライトとは
スターフライヤーが2022年春にスタート予定の機内でペット(小型犬、小型猫)と同伴できる「機内ペット同伴サービス(仮称)」の導入を目指すための検証フライトです。
第一回目の検証フライトが2021年10月に行われ、今回おでかけわんこ部が密着したのは第二回目の検証フライト(2021年12月5日〜6日の2日間)です。
現在、国内定期便でペットと機内同伴できるサービスはなく、スターフライヤーが実現すれば国内初の取り組みとなります。(過去にANA/JALでチャーター便によるペット機内同伴フライトはあり)
「飛行機=ペットは貨物室に預ける」が変わるかもしれない!とっても大きなニュースなんです!
【第二回】機内ペット同伴サービス(仮称)検証フライト詳細
目的 | 将来的な機内ペット同伴サービス(仮称)導入を目指すための検証フライト |
同伴可能動物 | (50 ㎝x40 ㎝x40 ㎝程度)のペットクレート(ケージ)に入る小型の犬及び猫 |
実施日・便名 | <羽田空港発旅程> 往路:12/5(日) SFJ85 便(羽田 17:05 発 北九州 18:55 着) 復路:12/6(月) SFJ82 便(北九州 13:50 発 羽田 15:20 着) <北九州空港発旅程> 往路:12/5(日) SFJ86 便(北九州 16:30 発 羽田18:00 着) 復路:12/6(月) SFJ81 便(羽田 13:55 発 北九州 15:45 着) ※当該便の最後列 27 列目を使用 ※予約済みのお客様にはメール・電話にてペット同伴検証フライトである旨を連絡 |
第二回目の検証はアレルギー対策を徹底
第二回目の検証フライトでは獣医師(外平動物総合研究所 /獣医学博士・獣医師:外平 友佳理)の指導のもとアレルギー対策を徹底されました。
毛の飛散を最小限に抑えるペットクレート(ケージ)
第二回目の検証フライトでは機内持ち込み用のペットクレートとしてスターフライヤー側が用意したAIRBUGGY FITT(株式会社 GMP インターナショナル)が使用されました。
獣医師の指導のもと動物アレルギーの発症は「毛」によるものが割合として多いとし、プラスチック製のペットクレートは隙間が大きいものの、AIRBUGGY FITTは目の細かい二重メッシュで毛の飛散を最小限に抑えられるというポイントで選ばれました。
またAIRBUGGY FITTはキャスター付きで、移動中も止まっている時もペットの姿勢がいつでもフラットになる“FLAT&GO”機能も搭載されており、まさに移動の多い空港に適したペットクレートという点も選ばれたポイントです。
シートカバーの設置
もう一点、アレルギー対策として座席のシートカバーの設置です。
ペットを固定する座席をシートカバーで全体に覆い、到着後には清掃と消毒を徹底します。
その他の対策として、搭乗前のブラッシング、そして「におい」対策としてマナーウェア(おむつ)の着用を行いました。
「いつ始まる?」機内ペット同伴サービス(仮称)今後の予定
気になる今後の予定や対象の動物(犬種・サイズ)について取材しました。
サービス開始時期 | 2022年春頃導入を目指す |
対象路線 | 羽田→北九州線 北九州→羽田 ※まずは1日1便で1組ずつからスタート予定 ※ビジネス利用が少ない日中の便を予定 |
同伴可能ペット | (50 ㎝x40 ㎝x40 ㎝程度)のペットクレート(ケージ)に入る10kg以内の小型の犬及び猫 |
ペット同伴料金 | 現在検討中 |
ペット座席 | 最後列27列目の窓側 |
スターフライヤー担当者さんによると「対象路線はまずスターフライヤーのカウンターがある羽田-北九州間で1日1便ずつで、座席は最後列27列を使用した1便1組ずつからのスモールスタートを目指しています。飼い主様のニーズや他のお客様の反応をみながら路線や便数は検討していきたい」とのこと。
犬種はまず限定せずに始めたい
同伴可能ペットのポイントで気になる「短頭種問題」。
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、 ボストン・テリアなどのお鼻の短いわんこは高温多湿に弱く貨物室での預かりを多くの航空会社では通年、もしくは夏期は禁止しています。
「今回のペット機内同伴サービスでは短頭種はどうなのか?」
と気にされる飼い主様も多いかと思いますが、スターフライヤー担当者さんの話によると「現在は犬種を制限せず始めたい」と受け入れを検討されているとのこと。
予約時に「ペット同伴フライト」であることをわかりやすく
サービスが開始されてからは予約画面にて「ペット同伴フライト」である旨をわかりやすく表示させ、「動物が苦手な方」や「アレルギーが心配な方」に配慮をするのこと。
ペットクレートのサイズ規定はX線検査装置に通すため
「(50 ㎝x40 ㎝x40 ㎝程度)のペットクレート(ケージ)」というサイズ規定があるのは、保安検査の際にペットクレートも当然ながらX線検査装置に通す必要があります。
その際に検査装置に通るという大きさがサイズ規定の基準となっています。
搭乗手続き~保安検査~搭乗~到着まで完全独占密着
第二回目の検証フライト(羽田発)を羽田空港の搭乗手続きから北九州空港到着までを完全独占密着しました。
飼い主として気になる「どのような手続きをするのか?」のポイントをわかりやすく写真付きで紹介します。
空港に入る前〜到着
空港に入る前に、ペット用おむつを着用させます。このおむつ着用はにおい防止のため必須です。
※この検証フライトではユニ・チャーム株式会社から提供を受けたマナーウェアを着用しました。
空港内に入ったらわんこは頭まで隠せるリュックやキャリーに入れます。餌を与えることもNGです。空港に入る前に排泄と水分補給をしておく必要があります。
カウンターで搭乗手続き
同意書への記入や狂犬病予防接種証明書提示をする必要があるためカウンターにて搭乗手続きを行います。この同意書はペットを貨物で預けるときと同様の内容で体調チェックや免責事項についての同意を行います。手続きが済んだら保安検査時に引っかからないようにスターフライヤー指定の首輪を受け取ります。
金具がついた首輪だと保安検査の時に反応しちゃうからね!
簡易テントで首輪付け替え&機内用のペットクレートに入れる
カウンター横に設置された簡易テントの中で先程カウンターで受け取ったスターフライヤー指定の首輪に付け替え、機内用のペットクレート(今回はAIRBUGGY FITT)に入れ替えます。
首輪は外したままじゃなく、わざわざ指定のものを付け替える目的は?
スターフライヤー指定の首輪をつける目的は、保安検査で一時的にペットをクレートから出す必要があるためその際の万が一の飛び出しや逃げ出しの防止のためとのことです。
機内用のペットクレートの貸出は無料の予定
今回の検証フライトではAIRBUGGY FITTが使用されましたが、実際のサービス開始時は規定のサイズ内であれば飼い主が持参したペットクレートでも機内持ち込みはOKの予定とのことで、気になる水分補給についてもクレートに取り付けるタイプの給水器はOKとのこと。
ペットクレートの貸出は無料の予定とのことだよ!
保安検査
ペットをクレートから出して飼い主さんが抱っこした状態で門型探知機を一緒に通ります。この際にペットクレートもX線検査装置に通します。
門型探知機を通ったらスターフライヤー指定の首輪を外し、ペットをクレートに入れて結束バンドでロックし開閉出来ない状態にします。
待合エリアで搭乗まで待機
一般のお客さんと同じように待合エリアで搭乗まで待機します。
優先搭乗
優先搭乗で機内に入ります。できるだけ他のお客さんとの接触を減らすためです。この優先搭乗は検証フライトのみならず、サービスが開始されても適用されるとのことです。
最後列27列の窓側の席に固定し離陸
最後列27列目のシートカバーが設置された座席にペットクレートをシートベルトで飼い主が固定します。他のお客さんの搭乗を待って離陸します。
到着時は最後に降機
到着した際も他のお客さんとの接触をできるだけ減らすために一番最後に飛行機を降ります。
手荷物受取所にて入れかえ
手荷物受け取り所エリアにて、係員に機内持ち込みクレートのロックを解除してもらい、ペットを出して自身のキャリーやリュックに頭まで隠れるように入れて全ての手続きは完了。
きなこちゃんの機内での様子は?
今回検証フライトで2便に同乗し前列に座っていましたが、きなこちゃんの鳴き声やにおいは全く気になりませんでした。
往路では少しだけ「キューキュー」と不安そうな鳴き声が聞こえてきましたが、飼い主さんが洋服で覆ってあげると普段から暗いところが落ち着くきなこちゃんはすぐに鳴き止みそれ以降、離陸の揺れや音にも反応せず静かに過ごしていました。
到着時もおとなしく他のお客さんが降りるのを待っていたきなこちゃん。到着直後のきなこちゃんのおむつ(マナーウェア)も脱げたりズレることもなくしっかり着用できていました。
飼い主様インタビュー(検証フライトを終えて)
ーきなこちゃんとよくお出かけはしますか?どんな性格ですか?
はい。お出かけが大好きで、普段は電車で移動しています。臆病な部分があるのですが、暗いと落ち着くので落ち着かない時は洋服やブランケットで覆ってあげています。
ーきなこちゃんの年齢と体重は?
1歳4ヶ月で体重5.2kgです(2021年12月現在)
ー今回のペット同伴検証フライトのモニターを希望された理由は?
今まで愛犬と旅行に行きたい気持ちは大きかったですが、以前飼っていた愛犬を飛行機に乗せた時に(臆病な性格の子で揺れや慣れない環境に恐怖のあまり)声が掠れるまだ鳴いて出てきたという経験がありました。乗せてみないと分からないところはありましたが、同じことを経験させたくない思いが強くあり、今まで飛行機に乗せての旅行は断念しておりました。しかし、今回お声かけ頂き、「隣に座り様子を見ていられる安心感のあるフライトになるのではないか」、「ペットと行く中長距離の旅行を楽しめるのではないか」という期待感から、モニターをさせて頂きました。また、これを機に多くのわんちゃんとその飼い主さんの楽しみの一つとなる企画の手助けをしたいという思いも強かったです。
ー今回のペット同伴検証フライトを終えての率直なご感想は?
絶対にまたきなこと乗りたい!!と思えるとても素敵なフライトでした。スターフライヤーさんのおもてなしや気遣いはもちろんのこと、使用させて頂いたAIRBUGGY FITTも操作しやすくとても気に入りました。優先搭乗で乗るので、焦りもなく準備できて有り難かったです。鳴いても大丈夫ですよという声掛けをいただいた時に不安が一掃され、飼い主が安心すると愛犬にも伝わるんだなと思いました。初めから終わりまでとても素敵な旅で、夫婦でスターフライヤーさんのファンになりました!
ー「もっとこうなら利用しやすい」と感じた部分は?
強いていうのであれば、暗がりが落ち着く子もいるのでペット用のカバーか布などあればいいなと思いました。また、通路を通る際に通路の幅とAIRBUGGY FITTがほぼ同じ幅だったのでぶつかる事が多く、可能であれば縦でも横でも操作出来る車輪にするまたは幅を狭くして奥行きを広げるなどあればいいのかなと思いました。
ー2022年春、羽田ー北九州で機内ペット同伴サービス(仮称)が始まったら利用したい?
きなこと絶対乗ります!九州でやりたいことはギラヴァンツの看板犬や、北九州に住んでいる祖父母に会いに行きたいです!関門海峡をお散歩もしてみたいです。
ーきなこちゃんと飛行機で行ってみたい場所はありますか?※スターフライヤーの路線は関係なく
夫婦の趣味が旅行なので、全国巡りたいです!ただ今1番思いつく場所は大分の別府温泉にきなこと泊まりに行っておいしいものを食べながら、レンタカーで九州を周りたいです!佐賀の知り合いにきなこと会いに行って、祖父母に会いに行って、おいしいものを食べる。 あとは全国にいらっしゃるSNSで知り合ったわんちゃんに会いに行きたいです!
豆柴きなこちゃんの大冒険レポート
モニターとして搭乗したきなこちゃん。
きなこちゃんにとって初めての飛行機、そして初めての九州上陸となった大冒険のレポートが届きました!
飛行機にはじめて乗ったよ!(このAIRBUGGY FITTはママがとっても気に入って後から検索してたよ♡)
北九州空港からはタクシー(北九州第一交通株式会社)で宿泊先のホテルへ移動したよ◎
宿泊はJR九州ステーションホテル小倉に泊まったよ!
ペット用サークルや専用トイレに、専用ソファと食器までついてて素敵なホテルだったよ!
■ホテルのわんこ同伴条件
・1室1匹までの10kg以内
・客室以外はキャリーに入れること
※その他の詳しい利用条件は公式サイトを確認してください
お腹ぺこぺこだったから夜ご飯はとってもおいしかったよ!
おやつもおいしかった!
ドッグフードとおやつは株式会社ヴェニール(犬の一日事業部)、株式会社九州築地、Buddycare 株式会社から提供を受けたもの。
一緒だから嬉しいね!
翌朝は小倉城におさんぽに行って沢山歩いよ〜
とってもいい天気で気持ちよかったよ!
はじめての九州を満喫したよ〜!
2回目の飛行機は落ち着いて乗れたよ〜
きなこちゃん!素敵なレポートありがとう。2日目の空港では落ち着いた様子のきなこちゃんの笑顔が印象的でした◎
「まずはうちから始めて航空業界が変われば」担当者インタビュー
第二回目の検証フライトに密着させていただき、機内ペット同伴サービス(仮称)のプロジェクトを推進されている経営企画本部のマネージャー岸上さんとアシスタントマネージャーの呉さんにじっくりとお話を聞くことができました。
ープロジェクトが始まったのは?
岸上さん:2020年5月ごろです。コロナによる観光利用者の減少はもちろん、リモートワークやオンライン会議の推進により出張でのビジネス利用者も減りました。そんな時に新たな需要として海外では当たり前の「ペット同伴サービス」に注目しました。ただビジネス利用客が多かったのでペット同伴は敬遠されるのでは?と社内でも反対意見はありました。ですが弊社はもともと「既存の航空会社にない新しい航空輸送サービスを社会に提供すること」を目指す社風という追い風もあり2022年春のサービス開始に向けて現在動いています。
ー2021年10月の一回目検証フライトの反響は?
岸上さん:とても多くの問い合わせをいただきました。一般のお客様からも件数にして20〜30件ほど「いつから始まるんですか?」と言ったお問い合わせがありました。
ー二回目検証フライト実施連絡の際、予約済みのお客さんの反応は?
岸上さん:今回二回目の検証フライトを実施する際に予約済みのお客様にはメールや電話にて「ペット同伴検証フライトを実施する」旨のご連絡をしました。その際キャンセルの申し出はなく、座席の変更希望が数件程度ありました。
ー吠え続けた場合などトラブル時の対応は?
岸上さん:搭乗受付時に吠え続けたり暴れたりした場合はお断り、もしくは貨物としてお預かりする対応になるかと思います。機内で吠え続けた場合は他のお客様のご了承を得られれば場所を移動するなどの対応を考えています。
ー飼い主さんの選択肢が広がれば嬉しい
呉さん:2022年春のサービス開始で「ペットと遠くに行ける」という飼い主さんの選択肢が広がれば嬉しいです。北九州だけでなく、門司港や湯布院、糸島も観光でおすすめなので是非楽しんでいただければと思います。
岸上さん:スタート時はまずスターフライヤーのカウンターがある北九州ー羽田の路線の1日1往復のみですが、今後の飼い主様の声や他のお客様の反応を見て便数や路線を増やして行きたいと考えております。 また「わんちゃん搭乗券」をお渡しできないかも検討しています。
今後ニーズがあれば北九州ー那覇の路線も検討するとのこと。愛犬と沖縄に行ける日が来るかもしれない!とワクワクしました。
「まずはうちから始めて航空業界が変われば」
取材の中で一番印象だった言葉です。
「まずはうちから始めて航空業界が変わればいいなと思います。だから他の航空会社さんにも早くやってほしいんです(岸上さん・呉さん)」
ーなぜ他の航空会社さんもペット同伴サービスを導入すれば良いと思うのでしょうか?
岸上さん:新しいことを始めるには法律だったり空港(建物)の使用方法などいろんな障壁がある。だから他の航空会社さん、大手のJALさんやANAさんが始めてくれたら一気に変わると思うんです。うちは機体の大きさも同じで、機体によってマニュアルなどを分ける必要もなくオペレーションがしやすい。まずはスモールで始められるうちから始めることで航空業界が変わればいいなと思います。でも「国内初でやったのはスターフライヤーだよ」というのは残したいですね。
取材したタイミングは違うものの、岸上さんと呉さんの機内ペット同伴サービスに対する想い、課題、そして今後の航空業界に対する想いは驚くほどピッタリ共通していました。これは2020年5月のプロジェクト開始から1年6ヶ月に渡り、社内で数え切れないほどの打ち合わせや問題点の洗い出し、コンセプトの擦り合わせを一緒にされてきた証拠だと実感しました。
また「感動のあるエアライン」という企業理念と、「既存の航空会社にない新しい航空輸送サービスを社会に提供すること」を目指す社風を持つスターフライヤーだからこそ”国内初”の機内ペット同伴サービスの導入に向けたプロジェクトが実現に向けて今回の検証フライトまで到達したのだと肌で感じとれた取材となりました。
まとめ〜飼い主側の努力も必要〜
取材を終えて思うことは、ペットと一緒に飛行機に乗れるサービスは多くの飼い主様に喜ばれるだろうなという確信と、同時に「飼い主側の努力」も必要だという点です。
愛犬と一緒にお出かけすることはとても楽しくハッピーな瞬間です。ただ忘れてはいけないのが、動物が苦手な人やマナーを守れないために不快な思いをする人がいるという点です。また愛犬の性格によっては大切な愛犬の負担になるかもしれないという点もあります。
飼い主側も普段からのしつけや手入れ、愛犬を知ることが重要
正直、愛犬と飛行機に一緒に乗ることはかなり「上級のおでかけ」だと感じます。
「初めてのお出かけだけどスターフライヤーさんならペットと一緒に乗れるみたいだから乗ってみよう!」
ではなく、普段から愛犬と一緒に交通機関に乗って移動に慣らしてあげることは、愛犬の負担を減らす意味でも愛犬の性格を知るという意味でも重要です。
例えば今回のきなこちゃんは、普段から電車移動に慣れていて「落ち着かない場合は暗くすると落ち着く」という性格を飼い主さんがよく知っていました。だからこそ機内で少しキューキューと鳴いてもすぐに洋服で覆って落ち着かせることができました。
またブラッシングなどの手入れや基本的なしつけも当然ながら大切です。愛犬と少しずつお出かけのステップを踏んでいくことで、飼い主さんの不安も解消されていくと思います。
「よし、うちの子大丈夫そうだな」と思ったら、ぜひぜひ2022年春から始まる予定のスターフライヤーさんの機内ペット同伴サービスを利用してとびっきりのお出かけを楽しんでくださいね♪
最後になりましたが、おでかけわんこ部としてこの検証フライトはぜひ多くの飼い主様に情報を届けたい!と思い取材の申し入れを行いました。快く応じてくださったスターフライヤーの皆さま、そして2日間ずっと一緒に取材に応じてくれたきなこちゃんのご家族さま、本当にありがとうございました!(おでかけわんこ部編集長 けい)
ー機内ペット同伴サービス(仮称)検証フライト(第二回目) 協業先詳細ー
移動 | ■北九州地区:北九州第一交通株式会社 ■東京地区:株式会社 km モビリティサービス |
宿泊先 | ■北九州地区:JR 九州ステーションホテル小倉 ■東京地区:ICI ホテル浅草橋(運営会社:株式会社 JHAT) |
ペットクレート (ケージ) | 株式会社 GMP インターナショナル |
ペット用マナーウエア | ユニ・チャーム株式会社 |
ペットフード・おやつ | 株式会社ヴェニール(犬の一日事業部)・株式会社九州築地・Buddycare 株式会社 |
獣医師 | 外平動物総合研究所 / 獣医学博士・獣医師:外平 友佳理 |