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ドイツのリアルな犬事情を教えて!ドイツ在住特別部員なつさんに愛犬もずくくんとの暮らしや日本との違いを聞いてみました!

ドイツ在住特別部員のなつさんともずくくんからのドイツ便り

こんにちは。おでけかわんこ部のけいです。

おでかけわんこ部には「特別部員」というサポートメンバーがいます。

わんこと通して、特別な資格や体験を保有されている方たちなのです。

今回はドイツでプロのバレエダンサーとして活躍されている、なつさんから届いた「ドイツでのわんことの暮らし」についてお届けします。

そしてペット超先進国であるドイツのリアルなわんこ事情についても聞いてみました!

現地在住だからこそのリアルな視点で、わんこに対する「日本との意識やしつけの違い」など答えていただいています。

ぜひゆっくり読んでくださいね!

なつ

みなさま初めまして!ドイツで愛犬と暮らしています。犬好きな方々はご存知のように、ペット先進国であるドイツ。こちらでの愛犬との生活、日本との違い等発信していけたら.. ドイツでの愛犬との暮らしは始めてまだ間もないですが、少しでも日本でのペットに関する認識が更に良い方向へ変わってくれる方が増えたらと思います!

ドイツに来た経緯や愛犬もずくくんについて

けい

ドイツにはどれくらいお住まいですか?

なつ

ドイツに来て今年で6年目になります。

けい

ドイツに来られた理由・経緯は?

なつ

ヨーロッパのバレエ団で働きたい気持ちがずっとあり、高校生の時にニューヨークのバレエコンクールに出場した際にこちらのバレエ学校に声をかけて頂き、最初はこちらのバレエ学校に留学という形でドイツに来ました。今はこちらのバレエ団で働かせていただいています。

ドイツでプロのバレエダンサーとして活躍中のなつさん

プロのバレエダンサーさん!かっこいいいいいいい♡!!!

けい

愛犬のもずくくんはドイツにきてから迎えられたのですか?

なつ

もずくは昨年の9月に迎え入れました!日本でも私が7歳の頃からパピヨンを飼っていて、人生のほとんどを犬と共に過ごして来ました。ドイツに来てからも何年も何年もこっちで犬を迎え入れたいと考えており、悩みに悩んで昨シーズンの終わりについに決意して迎え入れることに決めました。 ちなみに日本にいる愛犬は今17歳のおじいちゃん犬です!

迎え入れた次の日の朝のもずくくん

なつさんの愛犬もずくくんのインスタグラムはこちら

ドイツでの犬事情のホントのところって?

ドイツがペット先進国と言われる理由

国によって犬に対する意識は違います。

例えば日本。

昔は番犬としての意識が強かったものの、最近になって「犬は家族・パートナー」としての意識が高まりわんこ同伴okのカフェやレストランも増えて来ましたね。それでもまだまだNGの場所があったり、また年間数万等が殺処分されているといった悲しい側面も残っています。

対してドイツ。

ドイツは憲法にも動物保護の条文があります。

「国は来るべき世代に対する責任を果たすためにも・・・自然的生活基盤及び動物を保護する」

ドイツ連邦共和国基本法  第20a条

飼い主の家族・パートナーといった意識はもちろん、社会全体として大切な一員だという認識なのです。

(1)ドイツでは犬猫の殺処分ゼロ

犬猫の「殺処分がゼロ」というのも、有名ですね。

ドイツでは事情があって飼えなくなってしまったわんこは、「ティアハイム」と呼ばれる動物保護施設で保護されます。

清潔な環境の保護施設 画像引用元:https://www.jiji.com/

清潔で運動もたっぷりできる保護施設では、新しい飼い主さんに出会うための仕組みも整っています。

驚くべきことに、ペットショップで犬の販売は禁止されています。

そのため、新しいわんこと出会うルートとしてこのティアハイムは非常に盛んな新しい家族と出会える場となっています。

こんなペット先進国のドイツのわんこ事情のリアルをなつさんに聞いてみました!

けい

ドイツではペットショップなどの店頭販売はされていないと聞きましたが本当でしょうか?

なつ

ドイツでは、犬や猫のペットショップでの店頭販売はされていません。原則的に禁止されています。なのでみんな、ドイツではティアハイムと呼ばれるシェルターへ引き取りに行ったり、ブリーダーさんから直接迎え入れます。ですがハムスターやウサギ、鳥、熱帯魚等はペットショップでの店頭販売をされています。あとはペット用品、ドッグフード等の扱いはあります。

やはり本当だったのですね・・・!

日本ではまだまだペットショップで犬を買うといった人が多いですね。

環境省のデータによると犬の入手経路としてペットショップで購入した割合は約33%という数値でした。

日本ではまだまだ保健所や動物愛護センターから譲り受けたという割合が少ないですね。

対してドイツではティアハイムからの譲渡率が9割超というデータも出ています。

年間で1万頭以上の動物を引取っているということだが、譲渡率はなんと9割を超えるそうだ(中日新聞記事より)。日本の返還・譲渡率も年々高まっているものの、その直近の数値(2015年、犬63.5%/猫25.6%、殺処分のデータ記事より)と比べても、はるかに高い割合で引取った動物を譲渡していることになる。

(2)電車やバスそしてレストランも基本的にわんこ同伴ok

けい

ドイツでは電車やバス、またレストランなど犬種などに関わらず大体のところが犬okと聞きましたが、本当でしょうか?

なつ

はい、ドイツでは犬種に関わらず大抵の場所は愛犬と一緒に行くことができます!ただし、スーパーマーケットやドラッグストア、薬局、大型バス(国際線等)には入れません。その場合はみんなだいたいお店の入口でしっかり飼い主さんを待っています。みんな本当にお利口です。また、カフェやレストランはほとんどの場所が大丈夫ですが、たまに一緒に入れない所を見つけます。そういった場所は、入口にマークがついています。交通機関に乗る場合は、一応口輪をつけて、というルールがあるみたいですが、今のところドイツで生活していて口輪をつけている子は見かけません。駅員さん達も特に気にしていないように感じます(^^;

電車にのるもずくくん
レストランで待つもずくくん

日本ではわんこと行けるスポットを探したり、犬友達に聞いたりとまだまだおでかけ先を探さないといけない状態ですが、ドイツではほぼ同伴okとのことです。

「日本でもそうなってほしいな〜」

と思うところですが、ここで日本とドイツの「犬のしつけへの意識」が大きく違う点を注目しましょう。

(3)ドイツでは犬のしつけ教室がいたるところに!

「犬と子どものしつけはドイツ人にさせろ」という、よく知られた格言があります。

ドイツでは犬は家族や社会にとって大切なパートナーであるからこそ、気持ちよく共生するための「犬へのしつけ」の意識が非常に高いのです。

ドッグスクールがドイツ国内のいたるところにあり、料金も比較的お手頃のため多くの飼い主さんが通います。

ドイツのドッグスクール検索サイトを見るとすごい数の施設が!
けい

ドイツでは子犬のころからしっかりしつけをすることが当たり前のようですが、そのように感じますか?エピソードなどもあれば聞かせてください。

なつ

はい、ドイツでは子犬のころからのしつけはとても重要視されています!ドイツには、ドッグスクールが沢山あります。私が住んでいる地域でも8か所程あります。ドイツでは子犬を迎え入れた際にドッグスクールに連れて行くことは珍しいことではありません。例に私が愛犬を連れて行っていたドッグスクールには、子犬の社会性を養うための生後8週目~16週目のパピークラスや生後16週目~24週目のパピークラスをはじめ、基本的なしつけトレーニング、実生活のカフェやレストラン、交通機関で問題なく過ごせるようにする個人トレーニング等様々なコースがあります。私が行っていたのは生後16週目~24週目までのパピークラス。社会性を身につけることが主な目的なので、フリーにして他の大勢のわんちゃん達と50分程ずっと遊ばせます。最後の10分程でお散歩の時にリードを引っ張らず飼い主の横をきちんと歩くトレーニング等をします。このコースは1クラス1時間で5ユーロ(1月23日現在の為替で約600円程)なので気軽に通えるのもいいですよね。

日本では考えられない値段!

またカフェやレストラン・交通機関でのトレーニングコースなども!

細やかな犬のしつけが行き届いているからこその、わんこ同伴okの文化なんですね(納得)

けい

ドッグスクールに通ってもずくくんはどう変わりましたか?

なつ

ものすごくシャイで臆病なもずくですが、パピークラスに行き始めてとても積極的に他のわんちゃんとコミュニケーションを取ろうとするようになりました。それでもまだまだ臆病ですが…(^^; もちろん、ドッグスクールには一切通わず飼い主さんが自分で全てトレーニングを行う方達もいます。私もドッグスクールで特別なトレーニングをしなくても困ることがないのでほとんどのトレーニングは自分でしています。

ドイツと日本の犬に対する意識の違いって?

おうちでくつろぐもずくくん

ここまで話を聞いていると明らかに日本とドイツでは犬に対する体制や意識が違いますね。

ドイツに住むなつさんからはどのように違いを感じるのでしょうか?

けい

日本とドイツで犬に対する意識でどんな違いがあると思いますか?

なつ

日本とドイツの犬に関する意識の違いで一番最初に感じたのは、ドイツに限らずですが、ヨーロッパの人達は犬に対してとても寛大です。それから、小型犬が本当に少ない。また、みなさんマナーもきちんとしています。

けい

マナーというと・・・例えば?

なつ

例えば日本だと可愛いわんちゃんがお散歩をしていると勝手に撫でたり声を掛けたりする方が多いように感じますが、こっちでは触る前にまず飼い主さんに“触っても良いですか?”等聞いてきてくれる方が多い気がします。それは幼稚園くらいの小さな子でもそうですね。些細なことですが、もずくのようにとっても臆病な子もいるのでそういう子がいる飼い主さんにはとてもありがたいことだと思います。

けい

他に違いや感じることはありますか?

なつ

ドイツでは犬税というものがあります。これは、犬を飼っている飼い主さんは支払う義務があります。地域によって値段が変わりますが、私が住んでいる地域は年間108ユーロ(およそ13,000円)、2匹目からは1匹につき144ユーロ(およそ17,450円)になります。ただし、盲導犬や狩猟犬等は支払わなくてよいそうです。

けい

犬に税金があるんですね!?

なつ

はい、猫は支払わなくても良いため不公平だという声もあるそうです。ただ、私は日本のペット事情とドイツのペット事情を比べると、どこにでも愛犬と一緒に行け、のびのびと愛犬と生活できること、ペットショップでの店頭販売0を可能にしていること等総合的に考えると支払う価値があるように感じます。もしかしたらそれによってより一層“ペット”というよりも“家族”という責任感を感じる人もいるかもしれません。

なつ

また、少なくとも可愛いから等だけの理由で気軽に迎え入れることはなくなりますよね。それと関係してかは分かりませんが、私が住んでいる地域では野良犬や野良猫のような子達をほとんど見かけません。もう少し郊外の方に行けばいるのかもしれませんが… ヨーロッパで犬を迎え入れている人達は、一人の子供を育てるように、きちんと責任感を持って飼われている方が日本よりも多い気がします。

なるほど、犬税を導入することで責任感も芽生えそうですね。

また日本でも問題になっているキャパを超えての超多頭飼育の解決にも繋がりそうだと感じました。

ドイツでのもずくくんとの暮らしについて

それでは少し話題を変えてもずくくんとの暮らしについて聞いてみました!

普段行く公園で
けい

もずくくんと一緒にカフェやレストランに行ったりしますか?

なつ

もずくとは一緒にカフェやレストランに行きます!先程も書きましたが、とっても臆病なもずくなのでできるだけ街に慣れてもらいたく、休日など時間があるときにはいつもよりも長めのお散歩+カフェ等でまったりと過ごす時間を作るようにしています。そのおかげなのかは分かりませんが、お散歩に対してはまだあまりポジティブではありませんが、もずくのお出かけバッグ持って出掛けることが分かると尻尾を振ってとても喜ぶようになってきました(^^)

おでかけバッグを認識している、もずくくん・・・かわいいいい♡

けい

お気に入りのカフェやレストランはありますか?

なつ

よく行くのは近所にあるベトナム・アジアンレストラン「CODO」です。自宅からも歩いて5分程、お散歩の帰り道に寄ったりもします。特に今の時期のお散歩はとても寒いので、お散歩帰りに寄って食べる熱いフォーは最高です!笑

おしゃれなレストラン!引用元:トリップアドバイザー
けい

もずくくんのここ最近のベストショットをください!

なつ

最近のベストショットで個人的にとても好きなのはこれです。この前フランスへ一緒に行ったとき、空港のトイレで待っています(^^;

空港のトイレで待つもずくくん♡

愛犬とフランス♡

とっても憧れるーーーー!!!

フランス旅行中のなつさんともずくくん
けい

ちなみに、もずくくんの名前の由来はなんですか?

なつ

まだ迎え入れる前に日本にいる彼と日本らしくて愛嬌たっぷりの、名前を呼びながらわしゃわしゃしたくなるような名前にしたいという話をしていました。最終的に”らんまる”か”もずく”が残り、私がブリーダーさんへ初めて見に行った日に、一目見た瞬間、この子は”もずく”だ!と思い…笑 もずくに決定しました。

なつ

ちなみに普段は”もず”と呼ぶことが多いです。

たしかに、もずくってわしゃわしゃしたくなる名前ですね!

そして普段は短縮してしまう飼い主あるあるもありがとうございます!笑

まとめ〜わんこが社会の一員として存在するドイツ〜

おもちゃで遊んでるうちに寝ちゃったもずくくん♡

今回はドイツの特別部員のなつさんからドイツのわんこ事情をお届けしました!

なつさんからのリアルなお話を聞いてみて

「ドイツではわんこが社会の一員として存在しているんだな」

と感じました。

日本も最近では「犬は家族」といった意識を持つ飼い主さんは増えているものの、まだまだ日本の社会からみると「ペット」という認識が大きいと思います。

だからといって日本に「犬税」をすぐ導入すればいいというものではなく、社会全体の認識を時間をかけて変えていく必要があると思いました。

ドイツの保護施設「ティアハイム」の歴史は、200年以上前にある牧師さんが原型となる動物保護施設を作ったことから始まっています。そして現在では500箇所以上のティアハイムが「当たり前」のように存在しているのです。

社会に意識が根付くのにはとっても時間がかかりますもんね。

いずれ日本でもわんこ同伴が当たり前のようになったらいいな〜と思いますが、その前に飼い主として当たり前のマナーや責任を個人レベルで意識していく必要があると思います。

今回なつさんにドイツのわんこ事情を聞いて、初めて知ることや普段あまり意識していないことを考えたりと、とっても良い刺激でした!

なつさん、おでかけわんこ部にグローバルな風をありがとうございました!

これからも「なつ&もずくのドイツ便り」としてドイツからリアルな情報を発信してもらう予定です!お楽しみに〜!

なつさんの愛犬もずくくんのインスタグラムはこちら

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この記事を書いた人

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けい@おでかけわんこ部編集長

おでかけわんこ部の運営スタッフ代表です!愛犬とのおでかけは飼い主もわんこもハッピーにします!そんなハッピーな情報を全国の飼い主さん(部員)から集めて発信していきます!!愛犬:ポメラニアン