ご確認ください

ご紹介している施設の情報は変更になっている可能性がございます。おでかけ前に各自ご確認くださいませ。

【犬の栄養管理士】グレインフリーとグルテンフリードッグフードの違いやメリットとデメリットは?こんな犬には●●がおすすめ!

こんにちは。おでかけわんこ部特別部員の犬の栄養管理士・むっちーです!(愛犬は柴犬のとらじ)

愛犬のドッグフードを調べていると出てくる「グレインフリー」「グルテンフリー」

似たような言葉ですが、「一体どんな違いがあるんだろう?」という飼い主様も多いと思います。

今回の記事ではグレインフリードッグフードとグルテンフリードッグフードのそれぞれの違いと、メリットデメリットをご紹介します。

また「こんな犬にはグレインフリーがおすすめ」「こんな犬にはグレインフリーがおすすめ」と、愛犬にとってどちらがおすすめなのかについてもご紹介しますね。

とらじ

大切な愛犬のドッグフード選びの参考になれば嬉しいよ!

グレインフリーとグルテンフリーはどこが違うの?

毎日食べるドッグフードだからこそ、できだけ安心で犬の体に優しいドッグフードを選びたいですよね。

商品の特徴でよく見かける「グレインフリー」や「グルテンフリー」の文字。

なんとなく体に良さそうというイメージはあるけれど、具体的にどんな特性のドッグフードなのか、どんな犬に向いているのか、食べてはいけない犬はいるのかなどわからないことも多いのではないでしょうか。

「グレインフリー」と「グルテンフリー」それぞれのメリット・デメリットや違いを徹底解説!
愛犬に合うフードはどれなのか参考にしたい飼い主さんは必見です。

とらじ

グレインフリーとグルテンフリー、名前も似ているし違いがよくわからないよね。
まずは、犬でもわかるように違いを説明してほしいワン!

アンケート結果でも多かったグレインフリー・グルテンフリー

2022年8月におでかけわんこ部Instagramのストーリーズで行ったアンケートによると、愛犬に与えているドッグフードがグレインフリーもしくはグルテンフリーの飼い主様はなんと半数以上!

グレインフリーとグルテンフリーを選んでいる飼い主さんは全体の半数以上だね!

グレインフリードッグフードとは

■「一般的」なグレインフリー

一般的にはグレインフリーとは「グレイン」をまったく使わずにつくられているという意味です。「グレイン」とは、小麦や米などのイネ科・大豆やえんどう豆などのマメ科の他、アマランサスなどの擬似穀物類も含まれています。

■「ドッグフード」でいうグレインフリー■

一方、ドッグフードでは米やとうもろこしなどイネ科の作物のことを「グレイン」と呼びます。そのため、グレインフリーのドッグフードでも、大豆などのマメ類や擬似穀物が使われている商品も多くみられます。

つまり、グレインフリードッグフード=イネ科の作物を使用していないフードと考えれば良いでしょう。

グルテンフリードッグフードとは

イネ科に含まれる「麦類」に含まれているタンパク質の一種が「グルテン」です。つまりグルテンフリーのドッグフードとは、麦類を使用していないドッグフードを指しています

とらじ

つまり「グレインフリー」はイネ科の穀物全般を含まないというのことで、「グルテンフリー」はその中に含まれる麦類のタンパク質を含まないのことなんだね!

犬にとってのグレインフリードッグフードは?

穀物に含まれるタンパク質がアレルゲンとなる犬も多くいます。

グレインフリーはイネ科の穀物を使用していないため、犬にとって穀物アレルギーのリスクが少ないドッグフードと言えるでしょう。

とらじ

ドッグフードによく使われている主なイネ科の作物は、小麦・大麦・ライ麦・とうもろこし・米などがあるよ!

グレインフリードッグフードのメリット

グレインフリーのドッグフードの最大のメリットは、穀物アレルギーのある犬が安心して食べられることです。また、穀物を使ったドッグフードに比べて肉類が多く含まれているため、動物性タンパク質を多く摂取できます。

グレインフリードッグフードのデメリット

グレインフリーのドッグフードは肉類の比率が高くなるため、穀物をつかったドッグフードに比べて高タンパクです。そのため運動量が少ない犬は肥満の原因となる場合があります。

また、高齢や持病などの影響がある犬は、高タンパクな食事が肝臓や腎臓などに負担をかけてしまう可能性があります。
高タンパク質の食事を控えるように指導されているが穀物にアレルギーでグレインフリーのドッグフードを与えたいという場合には、獣医師と相談しながら与えるようにしてください。

グレインフリーは危険?デメリットを検証

とらじ

グレインフリーのドッグフードは危険だっっていう意見もあるみたい。
本当ならこわいなぁ。実際のところ、犬にとってグレインフリーって安全なの?

グレインフリーのドッグフードが危険といわれる理由のひとつが、2019年にFDA(アメリカ食品医薬局)が「グレインフリーのドッグフードが拡張型心筋症を起こす可能性がある」と発表したことです。

原因はグレインフリー(穀物を使わない)そのものではなく、グレインの代わりに使用されている豆類や芋類によるタウリン不足が問題である可能性が大きいとのではないか考えられていました。

しかし、2022年にミズーリ大学から、グレインフリーの「ドッグフードの市場拡大と」「拡張型心筋症を発症した犬の数」には相関関係がみられなかったという調査報告が発表されました。

現在もグレインフリーのドッグフードと拡張型心筋症の関係についての研究は進められていて、はっきりとした結論は出ていません。

人間と同じく、犬にとってもすべての犬に合う食事はありません。穀物アレルギーのある犬にとって、グレインフリーのドッグフードは安心して食べられる食事です。グレインフリーに変えたら体調がよくなったという犬も多くいます。

過剰に心配する必要はありませんが、拡張型心筋症を発症しやすい犬種もいるため、心配な飼い主さんは獣医師と相談してみましょう。

こんな犬にはグレインフリーがおすすめ

  • 複数の穀物にアレルギーの犬
  • 穀物アレルギーだがアレルゲンが特定されていない犬
  • 小麦アレルギーの犬
  • 肉食に近い食事を与えたい場合

犬にとってのグルテンフリードッグフードは?

小麦などの麦類は、ドッグフードでも比重の大きい炭水化物源としてよく使用されています。また、ドッグフードの型を整える役割としても使われます。比較的価格帯も手頃で手に入りやすいこともあり、ドッグフードの原材料として利用されることの多い食材です。

そのため、麦類にアレルギーがある犬は「グルテンフリー」と明記されたドッグフードを選ぶとよいでしょう。

とらじ

ドッグフードによく使われている麦類は、小麦・ライ麦・オーツ麦・大麦・もち麦などがあるよ!
でも実は大麦やもち麦には、グルテンの中にあるアレルギーを起こしやすい成分がほとんどないんだ。だからグルテンフリーと記載されていても、大麦やもち麦が使われていることもあるんだよ。

グルテンフリーのメリット

グルテンフリーのドッグフード最大のメリットは、小麦アレルギーのある犬でも安心して食べられることです。
グルテンフリーのドッグフードでは、麦類以外の穀物が使用されいてるため、穀物に多く含まれる食物繊維も摂取できます。

また、グレインフリーのドッグフードと比べると種類が多く、好みに応じて選べるため「愛犬が食べてくれない」といった悩みが出づらいといえます。

グルテンフリーのデメリット

小麦アレルギー以外の穀物にアレルギーがある犬には対応していません。

グルテンフリーは消化に負担?デメリットを検証

犬は穀物の消化が苦手という話を聞いたことがあるかもしれません。

犬の先祖がオオカミと考えられていることから、犬は肉類の消化は得意だけれど炭水化物の消化は苦手で負担が大きいといわれることもありました。

グルテンフリーのドッグフードには、麦類以外の穀物も使用されています。そのため穀物を一切使っていないグレインフリーと比べると、グルテンフリーのドッグフードは犬にとって消化しにくいのではと不安があるようです。

しかし最近の研究では、犬はオオカミと比べると、穀物を分解する酵素・アミラーゼの遺伝子をはるかに多くもっていることがわかっています。

また、アミラーゼは穀物だけでなくでんぷんを分解する酵素です。

もしも、アミラーゼの少なさによって消化に負担があるとしたら、グレインフリーで穀物の代わりに使われている豆類や芋類のでんぷんを消化するのにも影響が出てしまいます。

ドッグフードで使われている穀物は、犬が消化吸収しやすく加工されています。私たち人間だって、お米を生で食べたら消化に悪いですよね?ちゃんと炊いたお米は、消化に負担がかからないのと同じだとイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。

つまり、穀物を使用しているドッグフードが、犬にとって消化に負担がかかるということはないので安心してください。

グルテンフリーでもアレルギーリスクはある?

とらじ

同じ穀物をずーっと食べているとアレルギーになっちゃうって聞いたことがあるワン。
グルテンフリーは麦類以外の穀物を使っているけど、大丈夫?

安価なドッグフードには、動物性タンパク質ではなく小麦やとうもろこしを主原料にしたものも多くあります。

しかし、一般的な動物性タンパク質を主原料にしているドッグフードであれば、過度に心配する必要はないでしょう。

グルテンフリーのドッグフードは麦類以外の穀物を使用している場合がありますが、こちらも心配するほどの量ではありません。

ただしアレルゲンが特定されていない犬の場合は、麦類以外の穀物でアレルギーを引き起こす可能性があります。

穀物アレルギーの可能性があると診断されている時には、グルテンフリーではなくグレインフリーのドッグフードを選ぶようにしましょう。

こんな犬にはグルテンフリーがおすすめ

  • 小麦アレルギーの犬
  • 食物繊維など穀物の栄養素も摂取したい場合

愛犬に合うドッグフード を選んで健康な毎日を

穀物にアレルギーのある犬の食事には、グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードを選んであげましょう。

  • アレルゲンが穀物=グレインフリーのドッグフード
  • アレルゲンが小麦=グルテンフリーのドッグフード

小麦アレルギーの犬の場合は、穀物に含まれる栄養も摂取できるグルテンフリーのドッグフードを選ぶとよいでしょう。
穀物には犬の健康に良い影響を与える栄養素も含まれています。

アレルギーがない場合には、無理にグレインフリーやグルテンフリーのドッグフードにする必要はなく、穀物もバランス良く使われているドッグフードがおすすめです。

すべての犬の体にあうドッグフードはありません。犬の年齢や体質、病気などによっても、最適なドッグフードは変わってきます。それぞれのメリットとデメリットを理解して、愛犬に合うドッグフードを選んであげましょう。

参照
「FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy」
「Taurine deficiency and dilated cardiomyopathy in golden retrievers fed commercial diets」
「The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet」
「Incidence of Canine Dilated Cardiomyopathy Diagnosed at Referral Institutes and Grain-Free Pet Food Store Sales: A Retrospective Survey」



この記事を書いた人

Avatar photo

むっちー

犬の栄養について学ぼうと思ったきっかけは、食が細すぎて成長期なのに体重が減ってしまった愛犬のため。 わんこの食って奥が深いけど、実はお手軽でとっても楽しい!! わんこのココロとカラダの元気の源・おいしいごはんタイムのための情報を発信してゆきます。