こんにちは、おでかけわんこ部代表のけいです。
ペットの家族化が進み、今や子供の数よりもペットの数が多い時代。
ペットとの暮らしも多様化する中で
「ペットと一緒に出社できる会社がいいな」
「自分では飼えないけれどオフィスにわんちゃんがいたら嬉しいな」
そんな風に思う方も多いのではないでしょうか?
今回は日本ではまだまだ珍しいペット同伴ワークを実践している、フレッシュペットフード国内シェアNo.1「ココグルメ」を展開する株式会社バイオフィリアさんの新オフィスを訪問し取材してきた内容をご紹介します。
ペット同伴ワークにはどんなメリットがあるのか?そしてどんな課題があるのか?
そしてこの新オフィスに込めた想いや今後の展望についても取材してきましたのでぜひ参考にしてくださいね。
ドッグランも!凄すぎるココグルメの新オフィスを大公開!
今回取材する株式会社バイオフィリアは大人気フレッシュペットフード「ココグルメ」を展開しているスタートアップ企業です。
そんなとっても勢いがある株式会社バイオフィリアの新オフィスは、西新宿に2023年3月に新しくオープンしたビル「フロンティアグラン西新宿」の2階にあります。
新時代の働き方を追求したコンセプトのビルです。
オフィスがあるフロンティアグラン西新宿に到着
愛犬きなこと一緒に訪問しました!
到着して驚いたのがまずビル周辺の緑が豊かだということ。
そしてさらに驚いたのがペット用の足洗い場が完備されていたことです。
バイオフィリアの新オフィスに到着!!
2階のフロアに到着し入り口で受付を済ませ一歩立ち入ると・・・
私の愛犬がたくさんのスタッフさんにすぐ囲まれて早速のご満悦顔です。
そして広いオフィスは落ち着いた内装と緑が調和していてとても癒される空間でした。
ペット用の衛生グッズ常備ですぐに対策できる環境を
そんなオフィスの片隅でマナーおむつを履かせてもらっているわんちゃんを発見!
たくさんストックがあるペット用の衛生グッズ(マナーおむつやトイレシーツ)は自由に使えるとのこと。
そしてコロコロや消臭スプレーなども常備してあり、万が一ペットが粗相した時や掃除が必要な時にすぐに対応できる環境になっていました。
ワークエリアは色んなわんちゃんがいっぱい
たくさんのスタッフさんが勤務されているワークエリアにそっとお邪魔しました。
するとたくさんのわんちゃんたちが思い思いの時間を楽しそうに過ごしています。
とにかくロープで遊んで欲しい子、飼い主さんの背中で安心している子、そして撮影の邪魔にならないよう上品にこちらの様子を見てくる子。
・・・とにかく可愛くて天国でした!!
デスクにはリードフックが!
フロア自体が広いため、リードフックがあると飼い主はもちろん周囲のスタッフさんも安心ですね。
オフィスの端にはドッグランも
そしてオフィスの端にはドッグランが!!
運動不足解消やストレス発散のため利用されているとのこと。
愛犬のトイレの始末は各自飼い主が責任をもって行うとのことで、取材日もとても綺麗な状態でかつ臭いも全く気になりませんでした。
広報さんに気になること全部聞いてみました
ここまでは新オフィスを写真たっぷりでお届けしましたが、どのような経緯でこのペット同伴オフィスが生まれたのか?またペット同伴にしているからこそのメリット、そして見えてきた課題について気になることを広報さんにお伺いしました。
ー新しいオフィスに移転された理由は?
一番の理由は、組織の拡大により前のオフィスが手狭になったためです。全員の座席が確保できなくなり、リモートと出社を調整して座席を工面したり休憩スペースで業務をするしかなくなり移転が決まりました。
当社ではペットフレンドリー制度「わんダフル・ワーキング」を導入していますが、制度導入から4年目となり従業員、同伴するわんちゃんが増加するとともに、吠え声やトイレなどのしつけの問題、アレルギーの人への配慮など、人とペットが共生する課題に直面してきました。そういった課題を解決できるようなオフィスに移転したいという思いもありました。
▼参考記事▼
(移転前のオフィスを取材した記事※2022.07公開)
日本のドッグフレンドリーオフィスを現地取材!ペットが会社にいるメリットや課題点とは?(株式会社バイオフィリア / 株式会社フリーステッチ)
ー新しいオフィスのこだわりポイントは?
新オフィスには6つのこだわりポイントがあります。
①ワンちゃんの体格に合わせた可動式ドッグランを併設しました
安全性を考慮し、その日の出社しているワンちゃんの体格によって分けられる可動式ドッグランを設置。執務室内に併設しているので、愛犬はドッグランで遊びながら、飼い主はドッグラン横のデスクで仕事ができます。
②広いワンフロアの執務エリアはどこでもペットOK
従業員のコミュニケーションが取りやすいよう執務室はワンフロアにこだわり、特定の場所を除き、会議室や休憩スペースなどどこでも愛犬愛猫を連れて使用OKです。全席にリードフックをつけ、ドッグラン以外はリードをつけてオーナーさんの近くにいられるようになっています
③集中できるテレカンブースでメリハリを
執務エリアには防音のテレカンブースを設置し、ワンちゃんの吠え声を気にせず業務に集中できる環境が整っています。
④「動物と人の共生」をテーマに、会議室名は人と共に暮らす動物がモチーフ
会議室名は「CAMEL(ラクダ)」「SHEEP(羊)」など人と共に暮らす動物の名前を採用。テーマと名前は全従業員から募集し決定しました。
⑤人とペットのより良い共生のため、同伴出社ルールを改訂
ペットと人が同じ空間で働きやすい環境をつくるため、ワンちゃんの状態、同伴時の注意点など細やかなルールを設け、随時アップデートしています。
⑥ドッグトレーナーによる社内講習会を実施
愛犬と一緒に働きたい人、動物に馴染みがない人、当社ではいろんな人が働いています。ワンちゃんとの接し方、共生オフィスの注意点などをドッグトレーナーから学べる社内講習会を実施し、どんな立場の人でもストレスなくオフィスで過ごせるよう取り組んでいきます。
6月に初開催し次回は8月を予定しています。同伴出社している従業員からも、一緒に暮らしてない人からも大好評でした。
ー現在のスタッフさんの人数と、それに対する皆様のペットの種類と数は?
スタッフ56名で、犬は29頭、猫は14匹、うさぎ2匹、そしてヒョウモントカゲモドキ1匹です(7月1日時点)
ー毎日大体どれくらい頭数のペットが出勤していますか?
少ない時は1〜2頭、多い時で6〜7頭くらいです。動物と暮らす従業員は全体の約60%で、全従業員のうち約30%が同伴出社制度を利用しています(犬のみ)。
ー職場にペットがいるという点でどういったメリットがあると思いますか?
<採用面>
ペットと人が一緒に働いている様子がSNSで話題になった際には求人応募数が10倍になりました。愛犬と一緒に働けるということが応募の動機になったり、動物と暮らすことへの社内理解の深さが、動物と暮らす人にとっては働きやすさにつながっていると感じています。
<QOLの向上>
留守番のストレスがなかったり、短い犬生をなるべく一緒に過ごしたいと考える人にとっては格段に一緒にいられる時間が増えるのでQOLが向上していると思います。
<コミュニケーション>
動物と暮らしていない従業員にとっても、会社で動物と触れ合うことでストレス軽減に繋がったり(アニマルセラピー効果)、動物を介してメンバー間にコミュニケーションが生まれチームビルディングにも良い効果があります。
<ペットの社会化>
わんちゃんにとっても良いことが多くあり、家族といられることはもちろん家族以外の人とコミュニケーションすることで社会化につながる点、おでかけや人と接することを好む子にとっては会社だと楽しそうという話をよく聞きます(家では退屈で寝てばかりみたいです)。他のわんちゃんやドッグランで遊ぶことで運動になるなどがあります。
ー現状の課題と今後の解決策は?
これからますます組織が大きくなっていくので、新オフィス移転の際に向き合った課題と今後も向き合っていくことになると思います。
具体的な解決策ではありませんが、色んな性格のわんちゃんと考えを持つ従業員がいるので解決策も「これ!」というものではなく、ただ直面する一つ一つの課題に対し真摯に前向きに取り組んでいくことでしか解決はできないと思っています。実際にセミナーで理解が進むんだことで少し吠え声の問題が緩和された部分もあるので、そういったことの積み重ねかなと思います。
とても詳しくありがとうございました!
代表の想い〜オフィスを社会の縮図として新しい共生社会を目指す〜
今回の取材では、「いぬ吸い社長」としてもSNSでバズった株式会社バイオフィリア代表の岩橋さんにもお話をお伺いしました。
出会った瞬間、私の愛犬ももれなく吸われていました笑。
(普段はウロウロと落ち着きがない愛犬ですが、岩橋さんに吸われると穏やかな表情になり、なんだか魔法をかけられている気分でした)
ーこの新オフィスに対する想いや今後の展望について聞かせてください
バイオフィリアでは、「動物の幸せから人の幸せを」をミッションとして、動物と人の壁がない社会の実現を目指しています。その実現には大きなハードルがありますが、社会を変える以前に、身近な自社のオフィスにおいてさえ課題がありました。
制度導入から4年目となり組織が拡大するとともに、動物へのストレス、吠え声やトイレなどしつけの問題、アレルギーの人への配慮など、人とペットが共生する課題に直面しながらも、諦めずに日々改善を続けています。
私たちはこのオフィスの環境づくりをミッションの足がかりとして考えています。自社のオフィスを社会の縮図として捉え、一つ一つの問題をスタートアップの事業立ち上げのモデルを適用し、少しずつ解決していく。
それがモデルケースとなって社会に認められ、広がっていくことで、動物と人の壁が無くなっていくことを目指しています。
たかがオフィスと思わずに、その夢を描き本気で信じ続け、アニマルウェルフェアを実現する社会の象徴としての使命と希望をこのオフィスに託しています。
まとめ
以上、大人気フレッシュペットフード「ココグルメ」を展開する株式会社バイオフィリアの新オフィス訪問の取材記事でした。
この取材を通して感じたこと
それはペットが与えてくれるかけがえのない愛情は、その場所に温かい気持ちや笑顔をもたらしてくれるということ。
家庭ではもちろんながら、オフィスにペットがいることでチーム内の会話が活性化し、業務にも良い影響があると感じました。飼い主としてもずっと一緒にいられる安心感は大きいですよね。
と同時に、「ペット」そして「ペットを飼っていない人」にとってもそれがプラスでなければならないということ。安全で快適、そして配慮がある空間であることが必須の条件だと感じました。
バイオフィリアではこれからも色んな立場のスタッフさんからの意見を定期的に吸い上げながら、そしてペットの様子を見ながら一つ一つの課題に対してルールを決めるなど丁寧に解決していかれるのだと取材を通し感じました。
そして代表の岩橋さんがおっしゃっていた「オフィスを社会の縮図」として色んな課題に立ち向かいながら、本気で新しい共生社会に向けて模索されたモデルケースは、ペット後進国である日本の新しい共生社会への道を開くものだと感じました。
おでかけの分野から新しい共生社会の形を目指す、私たちおでかけわんこ部としても今後も業界の垣根をこえて手を取り合っていきたいと感じた取材でした。
最後になりましたが業務中にも関わらず快く撮影にご協力いただきました皆様、そして愛犬ちゃんたち、大変ありがとうございました!