こんにちは、おでかけわんこ部です。
旭化成ホームズによる「WanPod(ワンポッド)」の国内初の実証実験が2024年3月、「御殿場プレミアム・アウトレット」にて、5日間限定で実施されました。
リードフックに代わる愛犬専用待機室「WanPod」の実証実験は今回が初だよ!
愛犬家に大人気のドッグフレンドリーな「御殿場プレミアム・アウトレット」も全面協力したんだって◎
今回の記事ではおでかけわんこ部による実証実験の現地レポートをお届けします。
そして、記事の後半では独自取材による旭化成ホームズのWanPod開発担当者さんのインタビューをご紹介。「WanPod」に込められた熱い想いなどたっぷりとお届けします。
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【WanPod】リードフックに代わる愛犬専用待機室が誕生!2024年3月20日より5日間限定の実証実験が「御殿場プレミアム・アウトレット」にて開催決定!
国内初「WanPod」実証実験に行ってきました
\WanPodって?/
「WanPod」は、愛犬専用待機室(ケージ)のシェアリングサービスです。旭化成ホームズが専門の獣医師等と協力し、それぞれのノウハウを集結しながら開発されました。
そんな「WanPod」最大の特徴は、愛犬の安心と安全を守る設備が充実していること!
ケージ内には、住宅用断熱材やクーラーを採用することで夏でも快適に利用が可能。さらに、各ケージはスマートフォンを介することで、鍵の開閉や電子ロックシステム、各種センサー、通知機能などの利用もできます。またケージ内にはカメラが設置されているため、外出先から愛犬の様子をいつでもスマホで確認することが可能です。
もしコンビニやスーパーに設置されたら、柵にリードで繋がれているわんちゃんの事故が減らせるかもしれないね!
冷房機能があって安心だね〜!5分からの短時間で利用できる予定なんだって◎
現地取材してきました!
今回初めての実証実験の場所となったのは、愛犬家のお出かけ先としても絶大な人気を誇る「御殿場プレミアム・アウトレット」。
ペットと一緒に入れるお店も多く、うんちボックス・ペットの水飲み場・足洗い場、そしてペットトイレまで設置されてるドッグフレンドリーさ!!
「御殿場プレミアム・アウトレット」に到着すると、多くのわんちゃん連れの飼い主さんがショッピングを楽しまれていました。
そして「WanPod」の実証実験の受付へ。
自身も愛犬家の旭化成ホームズのWanPod開発担当者のUさんにご挨拶をしていると・・・Uさんの愛犬チェロちゃん・ロンチャンが待っていてくれました。
チェロちゃん・ロンちゃんにモデルさんをお願いし、ずっと気になっていた「WanPod」の実機を隅々まで拝見しました。
とっても高級感がある見た目で赤いロゴがとっても可愛いです。
実際にスマートフォンで利用ページのシステムから利用開始してみると・・・
鍵が開きます。
中はこんな感じで上部には掃除用具やうんち袋などの衛生グッズが収納されています。
そして愛犬が入る部分には飛び出し防止用に扉があります。
こちらを開けてモデルのわんちゃんを入れてみると・・・
最初は少々緊張気味の様子でしたが、狭い空間が落ち着くのかリラックスしている様子のモデルのわんちゃん。
そしてアプリ上で「鍵をかける」というボタンが表示されるのでタップして施錠します。
待機中はいつでもスマホから愛犬の様子を確認できます。
そして注目したいのが室温が表示されていることです!!!
25度以上になると自動的に冷房機能が作動するとのこと。
わんこは暑さに弱いのでこの冷房機能、そして見守りカメラで室温や様子を確認できることはとても安心ですね◎
実証実験中、「これ何?」「へー、うちの犬も連れてきたらよかった!」と足を止めて多くの方が「WanPod」に注目していました。
日本ではこんな設備やサービス初めてだもんね!みんなが注目するのもよくわかるね◎
注目の「WanPod」はどんな背景や想いで生まれたんだろう?
【独自取材】WanPod開発担当者さんにインタビュー
ここからは旭化成ホームズのWanPod開発担当者のUさんへの独自取材。
実証実験の結果は?どんな反応だった?そしてなぜ「WanPod」を開発しようとしたのかの背景・想い・今後の展開についてじっくりインタビューしました。
実証実験の結果について
- 実証回数:5日間で49回(事故・トラブル・糞尿や清掃義務違反は0件)
- 設置台数:2日目までは8台でしたが3日目以降は予備で置いていた2台を追加して10台で実施(設置場所によって稼働に偏りがあり、フードコート前が1台では足りない様子だったため)
ー実証実験のご感想は?(多かった飼い主様の反応や需要を感じた設置場所など)
かなり可能性を感じています。特に利用が多かったのはレストランやフードコート付近に設置したWanPodで、お昼時に利用される方が多かったです。見守りカメラで庫内の様子が見れることで安心して食事ができたとのお声を多く頂きました。
嬉しいお声としては「これまでは犬と出かけたときは家族が交代で食事をとっていたが全員で落ち着いて食事がとれてよかった」「雨でテラス席も使えず午前中で帰るしかないと思っていたがWanPodがあって助かった」の他、犬を連れて来ていない方から「WanPodがあることを知っていたらうちの子も連れてきたかった」とお声かけいただくことも多かったです。
改めてWanPodが愛犬とのお出かけにおいて重要なインフラになり得ると感じています。
ー実証実験で見えた課題はありますか?
ほとんどのわんちゃんはお利口に待つことができていましたが一部落ち着かない様子で前を通る人に吠えてしまうわんちゃんもいました。(全体のうち2頭)
WanPodの御利用にあたっても普段からクレートトレーニング等を推奨すると同時に少しでもわんちゃんに負担のない環境について獣医療関係者等と研究・改良を進める予定です。(中から外が見えないようにするなどが考えられます)
開発背景や想い
ー【開発エピソード】WanPodを始められようとしてきっかけ、想いを教えてください
きっかけは、私が旅行に行くためはじめてペットホテルに愛犬を預けたときの経験でした。
当時私がトレーニングをしっかりできていなかったこともあり、ペットホテルに連れていくと愛犬が怯えてしまって私から離れようとしませんでした。そして旅行から帰ってきて迎えに行くとストレスからかおなかを下してしまっていて、ごはんもあまり食べなかったと伺いました。とても辛い思いをさせてしまったことを後悔し、それ以来はどこに行くときも一緒に連れていくようにしています。
ただ一緒に旅行に行っても食事などどうしても一緒に入れないことがあるため少しの間安心して待たせられる場所があればいいなと思ったのがきっかけです。全てのわんちゃんがそうとは思いませんが、少なくともうちの子は24時間ペットホテルで留守番するより、少し待つ場面があったとしても一緒に車に乗ってお出かけして多くの時間を一緒に過ごすほうが幸せなんじゃないかと信じています。
同じように考える飼い主さんのための新たな選択肢になればいいという想いでWanPodをはじめました。
ー【想い】このWanPodを通してどのような社会にしたいですか?
WanPodに込めた想いは「愛犬とのお出かけをもっと自由に」です。
できるだけ愛犬と一緒に色んなところに行ったり、色んな経験をしたいと考える飼い主さんや犬のためにWanPodを通じてペット共生社会を推進したいと思っています。
また、WanPodを導入していただく施設様にとっても愛犬と行けるという新たな顧客体験や集客効果が期待できると考えます。
様々なお客様が来場される施設やお店においては犬が苦手な方もいらっしゃると思いますが、リードフックに繋がれている状態と比べるとWanPodに入っていることで安心して施設をご利用いただけるのではないかと考えています。
ペットを飼っている人も飼っていない人も気持ちよく暮らせる社会であってこそペット共生社会だと思います。
WanPod開発担当者のUさん、とっても詳しくインタビューに答えていただき有難うございました!
国内初の実証実験に協力した「御殿場プレミアム・アウトレット」の想い
御殿場プレミアム・アウトレットは、高級ブランドをはじめ著名ブランドや飲食店舗約 290 店舗が揃う国内最大※の
アウトレットです。目の前に富士山を望むロケーションで、箱根や河口湖など周辺観光と合わせてペットと一緒に旅
行で訪れるお客様が多く2024年4月現在、出店ブランドの約5割にあたる151ブランドでペット同伴での入店が可です。そんなドッグフレンドリーな施設だからこそ「ペット連れのお客様がより安心して施設に滞在できるように」という想いから今回の実証実験に協力されたとのこと。
※店舗面積において。三菱地所・サイモン㈱調べ
Enjoy Shopping with Pets 特設ページ:https://www.premiumoutlets.co.jp/gotemba/pet/
まとめ
以上、「御殿場プレミアム・アウトレット」にて実施された「WanPod」の実証実験の現地レポートをお届けしました。
近年は日本国内でも、ペット同伴可の施設が増えつつあります。しかし同時にペットと一緒だからこそ、おでかけ先で困る状況に遭遇するケースも少なくはありません。
飲食店の店内はペット同伴NGの場合が多いから、愛犬連れだといつも食事場所に困ってしまう…
こんなお悩みをもつ飼い主さんも多いですよね。
今回実証実験が行われた「WanPod」は、食事や買い物、トイレをはじめ、短い時間の間だけ「愛犬を安心安全に待機させられる」サービスです。
もし「WanPod」が飲食店やスーパー・コンビニ・そしてサービスエリアなどで導入が拡がったら・・・ペットの飼い主の選択肢が増えることはもちろんながら、施設側にも新しい集客効果をもたらし、そして動物が苦手な方にとっても(柵でリードで繋がれている状態よりも)安心できる空間をもたらしてくれます。
現在もなお実証実験でのリアルな声を参考に改良を繰り返している「WanPod」。
もし次の実証実験で見かけたらぜひ試してみて「生の声」を届けてね!
おでかけわんこ部ではこの「WanPod」がもたらす可能性に期待し、今後も取材を続け発信をしていきます。