こんにちは。おでけかわんこ部のけいです。
おでかけわんこ部には「特別部員」というサポートメンバーがいます。
わんこを通して、特別な資格や体験を保有されている方たちなのです。
今回は元トリマーさんの「ますみん」さんにインタビュー!
今回の特集は「犬のおうちブラッシング」です!
ブラッシングのコツや、犬種別(被毛別)のおすすめブラシについても聞いてみました!
ぜひおうち時間に試してみてくださいね。
元トリマーです。家庭でのわんこのお手入れ方法や情報を発信できればと思っています。飼い主さんとわんこがハッピーに過ごせるようにお手伝いしていきたいです。一緒に楽しみましょう!
犬にブラッシングが大切な理由は?
ブラッシングは毛並みを整えるだけではありません。
犬にとってブラッシングがなぜ大切なのでしょうか?
元トリマーのますみんさんに聞いてみました!
(1)皮膚トラブルの発見ができる
1つ目は、皮膚を観察することで皮膚トラブルの発見につながります。
犬の皮膚や被毛は健康のバロメーターです。日常的にブラッシングを行っていれば、皮膚の変化にも敏感に気づくことができます。
毛玉、ノミ、ダニや傷、被毛の汚れ、湿疹、被毛の病変など
「あれ?おかしいな?」という変化に気付きやすくなりますね。私自身も愛犬に湿疹ができたときはブラッシングで気付きました。
(2)部屋に落ちる抜け毛の量を減らす
2つ目は、事前にブラッシングで抜け毛をとることで、部屋に落ちる抜け毛を減らすことができます。
犬の被毛は休止期と成長期を繰り返して絶えず抜け落ちています。ブラッシングしてあげれば、部屋の中に落ちる抜け毛の量を減らすことができます◎
わたしの愛犬はポメラニアンですが換毛期にはごっそり丸められるくらい取れます(スッキリ)
(3)飼い主とのスキンシップになる
3つ目は、愛犬との触れ合う時間を作ることでスキンシップになります。
体を触られたり被毛をほどよく引っ張られるのは犬にとって気持ちことです。こうした接触を通じて、ワンちゃんにリラックス効果を与えることもでき、また私たち飼い主の癒し効果にもなります。
気持ちよさそうにブラッシングされる愛犬のトロけた目を見ているだけで癒されます。
ブラッシングの頻度は?
ではブラッシングはどれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか?
ブラッシングは可能であれば毎日するのがいいですが、できない時は週1~2回ぐらいしましょう。
犬には毛が生え変わる換毛期があり、春と秋にかけて抜け毛が特に多くなります。この時期は特に多めにブラッシングしてあげましょう。
公園やベランダなど共有施設では行わない
また気をつけたいのはブラッシングをする場所。
ブラッシングは毛が飛び散り迷惑行為となります。飼い主のマナーとしてブラッシングは自宅の室内で行いましょう。
私はお散歩帰りのちょっとお疲れモードの時にブラッシングをしています。落ち着いてできるのでおすすめですよ◎
ブラッシングの方法やコツ・注意点は?
犬の毛並みに沿ってブラッシングしましょう。背中や腰からはじめて耳や足先は最後にブラッシングしていきます。耳の付け根、脇の下、内股、しっぽの付け根は もつれやすいのきちんとブラッシングしましょう。
ブラシをかけるときは毛並みに沿って行なうようにしましょう。嫌がる場合は無理強いせずに少しずつ行ったり、おやつのご褒美をあげるなどして「ブラッシング=楽しい」と愛犬にインプットしてもらいましょう◎
ブラッシングの注意点は?
鼻先はコームでとかす
鼻先はコームでとかしましょう。顔周辺は犬が急に動くと目に入る危険があるので特に注意しましょう。
胸やお腹は乳首があるので注意
胸やお腹は乳首があるので地肌に触れないように気をつけましょう。
オス犬でもメス犬でも胸元からお腹にかけては乳首があります。ブラシが地肌に触れないよう気をつけましょう。横に倒した方がやりやすいですが、無理強いはせずに愛犬に合った状態でゆっくり行ってあげましょう。
最後はコームでもつれ・毛玉がないか確認する
最初にスリッカーで根元からしっかりブラッシングしてといたらコームで毛が通るか確認しましょう。
スリッカーで表面の毛をなでるだけだと 地肌までブラシが届いていない場合もあるので コームでもつれがないかを確認しましょう。
もし、もつれや毛玉を発見したら・・・どうしたらいいでしょうか?
毛玉はどうすればいい?
毛玉と皮膚の間をおさえて スリッカーを使って毛玉の先から少しずつほぐします。コームは毛の流れに対して縦に使うと毛玉がほぐしやすくなります。
しつこい場合はハサミを使って
しつこい毛玉はハサミでいくつか分けましょう。
毛の流れに対して縦になるようにして固まりに切り目をいれていきます。
毛玉を細くしてその後スリッカーやコームで少しずつほぐしていきましょう。
刃先で皮膚を傷つけないように気をつけましょう。毛玉がひどい時や、難しいと思ったら無理せずにトリマーさんにお願いしましょう。
毛玉は放置するとこんな悪影響が!
◆皮膚が引っ張られて痛みが発生する
毛同士が絡まり合って毛玉になると、毛の根っこ部分が引っ張られ痛みがでます。
更に毛が伸びていくと、毛に巻き込まれた皮膚が剥がれたり裂けることもあります。
傷口に細菌に感染すれば、犬の皮膚が炎症を起こすこともあります。
◆汚れがたまる
毛玉によって、皮膚上の汚れが隠れてしまい汚れがたまります。不衛生で皮膚に悪い状態となります。
◆ブラッシング嫌いになることも
からまった毛玉を取ることは犬にとっても苦痛です。これによって日常のブラッシング=嫌いになってしまいます
毛玉ができる前に防ぐことが大事です。 普段からブラッシングをしましょう!
犬用ブラシの種類と違い
さきほどからスリッカーやコームなどの用具の名前が出ていますが、それぞれの違いを教えてください!また他にもどんなブラシがありますか?
はい!では一般的なブラシの種類や特徴を簡単に説明しますね!
スリッカーブラシ
小さいピンが平面上に並んだブラシのことです。毛の汚れやからまりを取って美しい毛並みに仕上げるピンが細く先端が丸くなっていないので強くかけすぎると皮膚を傷つけるので注意しましょう。
ピンブラシ
ピンが平面~半球状に並んだブラシのことです。指通りの良い被毛にします。先は丸いですが強くかけすぎると皮膚を傷つけるので優しくブラッシングしましょう。
コーム
毛並みを整えるのに使います。目のあらい方でからまった毛をほぐして細かい目の方でもつれや毛玉を確認します。
ラバーブラシ
ゴムで出来た柔らかい突起物が平面上に並んだブラシのことです。マッサージをしながら抜け毛やホコリがとれ、シャンプーブラシにも使えます。もつれをとった後に毛の流れにそって使います。
グローブ型のラバーブラシ
皮膚が弱く刺激を少なくしたい場合や、どうしてもブラシでのブラッシングを嫌がるわんこに。撫でる感覚でお手入れできます。
獣毛ブラシ
主としてブタの毛が平面上にびっしりと植え込まれたブラシのことです。フケや汚れ、ホコリを取って毛並みをよくしツヤが出ます。
抜け毛ブラシ
ムダ毛を除去することを目的とした特殊なブラシのこと。毛の処理が大変な長毛犬の毛をすっきり綺麗に簡単ブラッシングでスピーディーにお手入れできます。
では次に犬種別(被毛別)でどんなブラシを使えばいいのかを紹介しますね。
犬種別(被毛別)おすすめブラシ
犬の被毛には犬種によって様々なタイプがあります。タイプごとにブラッシングに使用するブラシのおすすめもかわります。
- 「シングルコート」とはアンダーコートを持たない犬種
- 「ダブルコート」とはトップコートとアンダーコートの二層構造になっている犬種
ダブルコートの犬種は 春と秋に新しい毛がはえてきたり抜けたりするので 抜け毛の季節にはこまめにブラッシングします。
シングルコートの短毛種には
チワワ(ショートヘア)/ミニチュアダックスフント(スムース)/フレンチブルドッグ/パグ
ミニチュアピンシャー/イタリアングレーハウンド/ボストンテリア/ドーベルマン/ウィペット/ボクサーなど
シングルコートの長毛種には
トイプードル/ヨークシャーテリア/マルチーズ/パピヨンなど
ダブルコートの犬種には
ダブルコートの短毛種
柴犬/ミニチュアシュナウザー/ウェルシュコーギーペンブローク/ジャックラッセルテリア/ラブラドールレトリバー/ビーグル/ブルドッグ/シベリアンハスキー/ジャーマンシェパード/秋田犬など
ダブルコートの長毛種
チワワ(ロングヘア/ミニチュアダックスフント(ロングヘア)/ポメラニアン/シーズー/ゴールデンレトリバー/キャバリアキングチャールズスパニエル/ペキニーズ/ビションフリーゼ/ボーダーコリーなど
まとめ〜心が繋がるブラッシング〜
ますみんさん!とっても詳しく解説ありがとうございました!
私の愛犬はポメラニアンで換毛期には驚くほどの抜け毛が!
そのためブラッシングはできる限り行なっています。
でも抜け毛を減らすという飼い主側の理由メインで行なっていました。
今回ますみんさんのブラッシングが大切な理由を聞いて改めて
◆犬の皮膚の変化に気づく効果
◆スキンシップによるリラックス効果
を改めて意識したいと思いました。
愛犬と見つめ合いながら、ブラッシングをする時間は何事にも変えがたいかけがえのない時間です。
ぜひ、おうち時間に皆さんも愛犬のブラッシング時間を改めて意識してみてはいかがでしょうか?